就活保健室の日記

就活保健室に来たあとは、最初の一歩がふみだせる。 そしてはたらくことを考えること、実際にはたらくことが楽しい、元気になる。 そんな状態を目指しています。日々感じていること、若者と仕事に関する情報など。

人気カフェ2社勤務。社会人3年目の女性と「生き方、働き方・暮らし方」を考えた

就活保健室では、転職が具体的に決まっていない方からの相談も結構多いんです。

 
先日は、大学卒業後カフェ勤務を経て、現在は2社目のカフェで正社員として働いているBさんとお話しました。
 
多摩地域で生まれ、大学も多摩。ただ、大学中に打ち込んだ学生団体の活動拠点は都心だったので都心にしょっちゅう出かけていました。1社目の勤務は山梨で、今はまた多摩に住み、働いていらっしゃいます。
 
社会人3年目となり、就職活動以来、じっくり自分のキャリアに向き合う時期が来たとのことで、これからの「生き方、働き方・暮らし方」を考えるようになったとか。
 
大学時代に高校生や大学生のキャリア支援に関わっていたのもあるとでしょうか。ご自身の本当にやりたいことを純粋に追求されてるのだなぁ、と感じました。
 
山梨や多摩の別の地域で働いたこと、都心で夢中になって好きなことに取り組んだ経験。それらを経て、改めてご自身の生まれ育ったまちで何かしたい、好きで得意な書くことをしたい、という想いが出てきたそうです。
 
就活保健室は、まちづくり、地域、ローカルにご縁があるようです。
 
今までも、まちづくりに興味のある方にたくさん出会ってきたので、そういう方々のお話をしたり、次のステップへの進み方や、Bさんの強みについてアドバイスさせていただきました。
 
でも、半分くらいは私自身の経歴や、これから取り組みたいことなどについて話していましたね〜。働く女性の先輩として、少しは参考になったかしら。

前向きで、しっかりもので、とてもチャーミングな方。Bさんが地元をどんなまちにされるのかしら?わくわく楽しみです!
 
それにしても、何をして稼ぐかも大事ですが、どこに住むか、どこで働くかを重視する時代になってきましたね。
 
なのに、就活生に人気の企業は大概勤務地を選べない全国型。また、何をしてどう生きていくかを決断するには、中長期的にどれくらい稼げるかも重要。でも、そういったことは現在の就活ではあまり見られていない。そんなことを改めて考えた時間でした。
 
先日、こんな記事もありましたしね。
 
「転勤イヤ」女性社員の57% 企業側は「会社の事情優先」6割日本経済新聞
 
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私のお気に入りのカフェのメニュー。豆は毎日ひきたて。ケーキも手作り、ピザトーストのジェネベーゼソースも手作りでとても美味しかったです。
 
 就活保健室では、しごとも暮らしもカフェを選ぶように、自分にぴったりなキャリアの作り方の相談も大歓迎です!
 ぜひ、ご連絡ください♪

【レポート】2016年11月23日開催 第12回全国若者・ひきこもり協同実践交流会 in 東京 プレシンポ

就活保健室では、若者をサポートしている方々と接点を持つため、積極的に勉強会に参加させていただいています。その一環として、11月23日開催された第12回全国若者・ひきこもり協同実践交流会 in 東京 プレシンポに行ってきました。
【東京大会】プレシンポ開催「若者がつながり、ともに生きる社会をつくる」 | 若者支援全国協同連絡会 -Japan Youth and youth workers Cooperation forum-

若者がつながり、ともに生きる社会をつくる〜若者支援の現場(学び・場所・しごと)から〜

というサブタイトルにもあるよう「若者を一方的に支援するのではない。若者を社会的に孤立させないで、つながって、同じ社会の仲間として一緒にこの社会をよくしていこうよ」、そんなメッセージが伝わる会でした。

シンポジウムでは、第12回を数える会の歴史についてお話があり、3人の若者の活動報告が続きました。その後は、来年3月4日、5日に開かれる本番のための実行委員会が行われました。

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10分ほど遅れて到着したのですが、 会場はほぼ満員!男性の割合が多くてびっくりしました。

キャリアカウンセラー業界や、国立市での子ども・若者の支援者の集まりとは全然雰囲気が違います。会場で、国立市の集まりで一緒だった方がいて心強かったです。

一番印象に残ったのは、元中学校教師で現在は学童の運営をされている方のおっしゃった以下の言葉です。

若者の座れるイスが少なすぎる。ちょっとしたことを相談できる人だったり場所だったり。受け止めてくれるイスが多ければ多いほどいいのではないか。

学校のキャリアセンターは話しにくい、ハローワークではいいアドバイスを得られなかった、そもそもどこに相談すればいいかわからない。そんな声に応えて就活保健室も立ち上げたので、非常に共感しました。

なお、本番の会はいくつかの分科会に分かれて行われるのですが、どの会にするか、悩んでおります…。

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本番のチラシ案。かわいいですね♪




外国人留学生にオススメ!就活支援サービス3選

就活保健室では、留学経験のある日本人の相談だけではなく、日本に滞在中の外国人留学生の相談も対応しています。

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先日も、転職活動中のアジア出身の女性、Bさんとお話しました。

新卒で入った会社を半年で辞めることに決め、今度は失敗したくないと慎重に、でもビザの関係で急いで進めなくては、ということでした。

退職理由は、非常に納得のいくもの。

  • 仕事が体力的にきつすぎる(ほぼ肉体労働だったそう)
  • 休みが極端に少ない(1日の労働時間も長く、朝8時から夜8時まで。家に帰ったらご飯を食べて寝るだけ)
  • 希望していた営業職につくには現場の仕事を何年もやらなくてはいけない(営業職は5年くらい現場の肉体労働をした後でないとダメだと入社後に分かったそう)

半年でしたが、日本人に囲まれて仕事をしていたので日本語が上達していましたし、日本の会社での人間関係作りや仕事の仕方など、学べたことがたくさんあったようです。

Bさん自身も、授業料払って日本語を勉強できたと思います、なんておっしゃっていました。

半年で辞めて自分はダメだと卑下し過ぎず、会社の悪いところばかり粗探ししないで、学べたこともあった、という風に思え、伝えることができれば、転職活動もうまくいくはず。

あとは、求人の探し方です!

Bさんにオススメしたサービスは、以下の2つ。

東京外国人雇用サービスセンター
外国人版のハローワーク。留学生と専門的・技術的な在留資格をお持ちの方が対象です。

アジアリンク
日本語教師の方が立ち上げた外国人専門の人材紹介会社。中小企業に強そうです。

その他、大手企業が希望の方は、こちらもよさそうです。 

ソーシャライズ
東京外国語大学出身の方が学生時代に立ち上げた外国人専門の人材トータル企業

一般的な求人サイトを使いながら、専門サービスも使うと選択肢が広がるのでチャンスも増えると思います。

外国人留学生を求めている企業にうまく出会えるよう、就活保健室ではみなさんを応援しています!

医療・介護業界と若者支援〜南多摩地域リハビリテーションフォーラム2016に参加してみた〜

11月19日、20日にエスフォルタアリーナ八王子で開催された「南多摩地域リハビリテーションフォーラム2016」に行ってきました!

東京都 南多摩保健医療圏 地域リハビリテーション支援センター » 医療と介護と地域をつなぐ会フォーラム(学術集会)

 
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その中の「自主性を育む地域活動のつくり方ワークショップ」で、国立在住の友人、本野直子さんがファシリテーターを担当。彼女の応援と自身の勉強も兼ねて、ということで参加したのでした!
 
体育館とは思えないオシャレな外観の建物の中、広々とした会議室で身体を動かすアイスブレイク、チームで話し合うワーク、講義、ワークの流れで行われました。
 
参加者は、約40名。ほとんどの方が、医療・介護に従事されている方。残りは、その卵である学生さんと、専門用語が飛び交い、まさに業界の集まり!という感じでした。
 
印象に残ったのは、以下の2点です。
 
1.医療・介護業界の課題も、地域とどうつながるか、ということ。少子高齢化社会保障費の抑制から来ているのですが。
 
例えば、運動能力の低下を予防する体操教室をいずれは地域の方々で主体的に回していってほしいのだが、担い手不足で難しいのだそう。
 
2.高齢者と若者の問題はやはりつながるということ。
 
同じグループの方と名刺交換した際に、介護で家庭訪問した際に、お子様のひきこもりについて相談を受けることがある、というお話が出ました。
 
なかなか支援機関で待っていても、困っている若者に出会えないもの。ひきこもり支援団体でアウトリーチするとなると別に予算がかかりますが、介護で訪問する方と若者支援者がつながれば、そこのコストは削減できます。
 
今、国立市で子どもと若者支援者がつながろうとしていますが、さらに高齢者の支援をしている方々ともつながっていけたら、と思いました。
 
まったく違うフィールドに足を運んでみると、新しい気づきがあるものですね。テーブルでご一緒したみなさま、どうもありがとうございました!
 

就活は見た目も大事。分かってはいるけど、なかなかそこまで手が回らない方へ

マナーや身だしなみセミナーは、学校の就活セミナーだと必ず入っているコンテンツですよね。就活生のみなさんも、一度は受けたことがあるのではないでしょうか?

 
でも、私は、「マナーラスト」がモットーです。
 
その理由は、見た目で不安そうな方は、昔から抱えているコンプレックスだったり、ご自身の病気、あるいは家庭の事情など、何かある場合が多いからです。
 
そんな方に、いきなり「はい、お辞儀はもっとキビキビと」とか、「少し暗く見えるので、メイクはこうしましょう」と言ってもどうかなぁ、と思うのです。
 
まずはじっくりご本人のお話を聞いて、何か困っていることはないか、不安なことはないかを確認し、そちらを解決することから始めます。
 
少しずつステップを踏みながら、クリアーしていくと、あっという間に見た目も変わるんですよね。明るく自信を持った顔付きに。
 
その頃になると、ご本人も「できる感」があるので、更に改善を目指ざそうよ、と、マナーや身だしなみをアドバイスさせていただいています。
 
先日、ある女子学生の方に、メイクや身だしなみについてアドバイスをさせていただきました。留学経験もあり、アグレッシブな方なのに、大人しく見えてしまうというお悩みでした。
 
新しいことに取り組む準備ができていた方だったので、メイクのやり方をお伝えして、その場でご自身でやってみたら、見た目もキリッと大人っぽくなりました。眉と目元がポイントだったようです。
 
なかなか見た目について取り組むのは照れくさいもの。私もメイクを習ったりするのは、恥ずかしかったです。
 
そんな方に、じっくり寄り添うのが就活保健室。一人ひとりに合わせた形、順番で、内側、外側両方のサポートをさせていただきます。お気軽にご連絡くださいね♪
 
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プロサッカー選手の経験はビジネスで本当に通用しないのか

就活保健室では、様々なバックグラウンドの方の相談を受けていますが、先日、元プロサッカー選手とお話させていただきました。

 
Cさんは小さい頃からサッカーひとすじ。高校では全国サッカーに出場しキャプテンを務め、大学もサッカーで入学。卒業後はプロとして数年活動しましたが、限界を感じサッカーは辞め、転職活動中。
 
面接でうまく自分を表現できない、紹介会社からビジネス目線をもう少し入れて、ちょっと弱い、と言われているがどうしたらいいか。そんなご相談でした。
 
事前に、履歴書、職務経歴書、志望する企業の募集要項を見せていただいていましたが、確かに今回の職種である営業職、うまくできるかな、どうかな、といった印象でした。
 
それで、実際話してみての印象がどうかって?
 
全く、180度変わりましたよ!
ちゃんとしっかりしてる、熱意もある、と。
 
具体的に言うと、以下の2点です。
 
1.ただなんとなく、紹介会社に勧められたからこの企業を受けているのではなく、サッカー仲間ですでにビジネスのフィールドで活躍している人の話を聞いたり、少し先のキャリアビジョンまで考えて、今回の企業を選んでいる。
 
2.サッカーという競争の激しいフィールドで生き残ろうと必死に頑張ってきた。でも実力不足でどうにもならなかった現実を受け止め、セカンドキャリアに前向きになっている。その上、年齢はまだ20代半ばと若い。
 
今回の求人に対する資質は、これで十分。あとは自信を持って手短に伝えるだけ。
 
ですが、Cさんはサッカーしかしてこなかったから、同年代の普通の人に比べると全然力が足りなくて…と不安に感じて思い切りよくお話できないようでした。
 
それは、志望企業のビジネスについての理解が足りないから。受けている企業のビジネスは広告だったのですが、クライアントがその企業を選ぶメリット、契約形態、営業職は具体的にやることなどについて質問しても、うまく答えられませんでした。
 
単純に調べてなかったからなのですが。
 
サッカーで成功する確率と営業職としての確率を考えてみて。全然サッカーの方が難しいはず。だから大丈夫!とCさんの後押しをしました。
 
スポーツや芸術など、競争の厳しい中頑張ってきたみなさん!就活でもっと自信を持ってください!今までの頑張りがビジネスの世界でもちゃーんと活きますから。
 
就活保健室では、セカンドキャリアの相談も受け付けています。お気軽にご連絡ください。
 
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どこにボールを蹴りますか?次のキャリアはどこにしましょうか。
 

尾木ママが尾木ママになった日〜ありのままに輝くとは〜

先日、NHK学園高等学校(以下、N学)で行われた教育評論家 尾木直樹尾木ママと言った方がわかりやすいですね、以下、尾木ママ)さんの講演会に行ってきました。

 
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以前ブログでも書いた、国立市公民館とN学主催の子どもや若者支援の関係者がつながろうという試み。こちらに参加していたため、講演会にお誘いいただきました。
 
N学は国立市にある老舗の通信制高校。全国に生徒がいます。今回の講演会は特別授業として行われ、会場の前方は生徒席、後方は保護者・一般席でした。生徒は200人くらい。中には四国から来ている方もいらっしゃいました。
 
講演のタイトルは「学びという希望〜通信制高校の意味」。通信制高校の生徒さんは紆余曲折で今の学校にたどり着いていることが多いので、そんな彼らに向かって尾木ママご自身の経験から、失敗してもOK。そこから学び、自分らしく生きていくことの大切さを、テレビの通りのオネエ言葉で笑いたっぷりに伝えてくださいました。
 
尾木ママも高校時代はひきこもりだったそうですし、教員採用試験を含め、試験という試験は一度で受かったためしがないのよぉ〜、とのこと。
 
そして、尾木ママとしてブレイクしたのも63歳で、超大器晩成でしょ〜。9年前の明石家さんまさん司会のバラエティー番組に初めて出たのがきっかけだったのよぉ。名付け親はさんまさんなの。
 
それまでも教育評論家 尾木直樹としてNHK教育テレビ(今のEテレ)に年間150本ほど出てたけど、全然知られてなかった。
 
その番組は、ホンマでっかTVの年末特番で、一年のニュースを振り返るというもの。教育分野でネタ出ししてくれないか?と元々は報道部門からのオファーだったそう。
 
それが、コメンテーター役で本番にも出演することになり、娘さんに言われて「チーン」とベルを鳴らすタイミングを録画したものを見ながら練習したそうです。
 
その成果が現れたのでしょう。本番ではうまくできただけでなく、さんまさんにちゃんと準備してきたのが伝わり、目と目で信頼感が生まれたのだとか。そして安心したんでしょうね。普段の話し方、オネエ言葉が出た途端、さんまさんが「ママ〜」といじり始めたのよ、と。
 
時間にして、ほんの数秒。「尾木ママ」誕生の瞬間でした!!
 
それからは、ホンマでっかTVのレギュラーになり、他のバラエティー番組からオファーも来まくり、本は売れるわで、さんまさんには大感謝だそう。
 
尾木直樹として、無理をして真面目っぽく話していた時より、何倍もの人に自分の伝えたいことが届いている。紆余曲折あったけど、自分らしく、ありのままに頑張っていれば、結果はついてくるよ、という風に、私はメッセージを受け取りました。
 
参加していた生徒や保護者の方にはどんな風に届いたのかな?ぜひみなさんと機会があればお話してみたいなぁ、と思いました。
 
就活保健室はあなたらしい進路選びや就活のサポートをしています。聞いてみたいことがある方は、ぜひ気軽にこちらまでご連絡くださいね!