就活保健室の日記

就活保健室に来たあとは、最初の一歩がふみだせる。 そしてはたらくことを考えること、実際にはたらくことが楽しい、元気になる。 そんな状態を目指しています。日々感じていること、若者と仕事に関する情報など。

【転職相談】「好き」と「やりたい」のどちらを取るかで悩んだ時の解決法とは

今日は日中も涼しく、秋本番でしたね。過ごしやすいのはいいですが、ちょっと寂しい感じもします。


さて、今日は、先日お話した理系大学院卒A君とお会いし、転職先決定の報告を受けましたよ。


人材紹介会社をうまく使い、前職と同じフィールドでステップアップする転職になりました。なんと基本給ベースで年収が100万円もアップしたそう。おまけに活動期間は実質2週間。あっという間に決まってしまいました〜!とニコニコ顔でした♪


そんなA君ですが、ちょっとだけ引っかかっていることがありました。


学部で研究室を決める時、自分の好きなことではなく、その時やりたいことで選んでしまった。その時、本当に好きなことで選んでいれば、キャリアもその方向で作れていたのでは…。今からそちらにキャリアチェンジはできないので、ちょっとそこが残念に思う。


この気持ちが心のどこかに残っていて、時々顔を出して、モヤモヤさせてしまうらしいです。


A君とお話していると、他にも途中で辞めてしまった、中途半端になってしまった、という言葉がよく出てきます。あまりよくない傾向なので、「サンクコスト」という概念についてお話ししました。


経済学や経営学では、既に支払ってしまってもう戻ってこない費用・労力・時間のことを「サンクコスト」(埋没費用)といいます。
例えば大きな施設を建設するために先行して使った開発費であったり、身近なところではある公演を見るために買った払い戻し不可の前売り券の金額であったりします。
理論や便益だけをみて考えれば、このサンクコストについて現在または将来の利益を得るための計算材料にしない方が合理的であるにも関わらず、かなりの割合で意思決定に影響を及ぼすことがわかっています。
過去支払ってしまってもう戻ってこないことを「損」だったときっぱり割り切ることができずに、将来本来受けるべきはずの利益を重要と思うことができない状態です。

仕事理論 - サンクコスト効果と「もったいない」


過去を引きずっていると、未来のチャンスを逃すかもしれないし、そもそもその好きだと思っていることは、そこまで好きじゃなかったかも。本当に好きだったら、いろいろ言い訳をせず、もうやっているはずだし、嬉しくていろんな人にも伝えてるのでは?


こんなことをお伝えしたら、ハッ、そうかもしれません〜!なんておっしゃり、その後は、私が最近ハマっている「ヤギ」の話で盛り上がりましたよ!


ということで、A君は、求められるフィールドで生活を成り立たせる仕事に邁進し、空いた時間で好きなことをやってみる。そんな風にこれからのキャリアを作っていくことになりました。


笑顔でイキイキとお話する姿に、私も元気をもらいました!転職して落ち着いた時にまたお会いするのが楽しみです♪

 
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本格的なヤギの本を買うまで、ハマっています!