就活保健室6月勉強会〜第3回発達障害学生就労支援研究会に参加しました!〜
就活保健室ではメンバーのスキルアップを図るため毎月勉強会を行っていますが、今月はその一環として6月17日に開催された発達障害学生就労支援研究会さんのイベントに参加いたしました。
今回のテーマは「地域連携体制の構築と発達障害者の就労支援〜実際の相談場面を通じた社会資源活用のノウハウ〜」。
これまでの就活支援の中で、発達障害の診断を受けてはいないが、ソーシャルスキルで苦手な部分がある学生さんに何人も会ってきました。私たちの支援の範囲でもっとできることはないか。どうしても手に負えないことであれば、どことどう繋がればいいか。
こんなことを強く思っていた私たちにとって、今回のテーマは非常に役に立つものでした。
臨床心理士の方が地域の障害者の就労支援の専門家である小島さんに相談をする、という設定で、イベント参加者の目の前で模擬相談が実施されました。
相談者の方の主なお話。
こういう学生の相談を受けていて、こんなことで困っている。家族構成は○○で、既往歴は○○。支援の経緯は○○。見立てとしては、障害者手帳を取得し障害者枠での就職を目指すのがいいのでは。
それに対し、就労支援の専門家の方は、現状を確認する質問をしながら、課題を解決できそうないろんなアイデアを提案されていました。
このようなやりとりが目の前で2件も展開されましたので、実際こういう場面になったときの対応がリアルにイメージできました。
個人的には、小島さんの「あまり画一的に捉えないほうがいいかも」という言葉が印象に残りました。最近の若者は〜とか、女子大の就活生は〜とか、発達障害のある学生は〜とか、人はついついステレオタイプに見てしまいがち。普段の相談業務でも気をつけなくては、と改めて思いました!
後半は出席者同士の交流会。軽食をつまみながら、情報交換ができました。
主催者のみなさんがとてもステキな方たちばかりだったので、とてもゆるやかな雰囲気でお話できました。
今回こちらの会に参加して、視野を広げることの大切さを再認識しました。
現場の支援者は忙しいので仕方の無い面もありますが、自分の取得した分野の知識で日頃の相談業務を行ってしまいがちです。また、知識の習得も受け身でいると、ついつい同じ業界の中で済ませることになってしまいます。これでは目の前のクライアントにちゃんと向き合ってるいるとは言えません。
今後も様々な領域の方々から学び、就活保健室の活動に生かしていきたいと思います。みなさま、引き続きよろしくお願いいたします!
MESA(発達障害学生就労支援研究会)