就活保健室の日記

就活保健室に来たあとは、最初の一歩がふみだせる。 そしてはたらくことを考えること、実際にはたらくことが楽しい、元気になる。 そんな状態を目指しています。日々感じていること、若者と仕事に関する情報など。

13人に1人。LGBTの方の就活支援とオリンピック

先日のパラリンピックの東京プレゼンテーション動画、ご覧になりましたか?オリンピックの時以上にカッコよかったですね〜。

 
2020年の東京オリンピックパラリンピックが今から楽しみです。そして、そこに至るまでの道のり、世の中、特に日本社会がどう変わっていくかが、もっと楽しみです!
 
というのも、先日参加した「LGBTsの理解と支援」という就活支援者向けセミナーで、LGBTへの関心が深まっているのは東京でのオリンピック開催が決まったためと聞いたからです。
 
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五輪憲章に「性的指向による差別禁止」が明文化されており、IOC国際オリンピック委員会の方針が「LGBT差別のある国では開催しない」となっているそうです。
 
だから、最近、メディアでもLGBTという言葉をよく見聞きするようになったんですね。
 
誰もが自分らしく、自分に合ったキャリアを作っていけることを応援している就活保健室としては、この動きは大歓迎です!
 
そのセミナーで勉強したことを少しだけシェアしますと、
 
LGBTをとりまく背景として
 
企業では、
 
学校では、
 
があり、
 
2015年3月に「LGBTに関する課題を考える議員連盟」が発足しています。
 
また数字的なことで言えば、
 
電通ダイバーシティラボ「LGBT調査2015」によると、LGBT層に該当する人は日本人の7.6%。全国で約7万人。13人に1人はLGBTだそう。

1クラスに3人くらいいらっしゃるという計算。多いですか?少ないですか?

カミングアウトしている方がまだまだ少ないから、周りにはいないと思っているだけなのかもしれません。
 
お話をしてくださった松永さんは、LGBTの方の就活支援のご経験が豊富で、事例を交えながら支援者の心得をわかりやすく教えてくださいました。
 
個人的に印象に残っているのは、
 
言葉遣いや学校などで使う用紙の記入欄に至るまで、細かい配慮の部分でした。
 
セミナーのタイトルも一般的に使われる「LGBT」ではなく「LGBTs」と「s」を付けているのは、多様な性のあり方を示すため。
 
某大学の受付用紙に性別欄を無くしたことで、LGBTsの学生が就活相談しやすくなったこと。
 
彼らはいろんなところで傷ついているので、この人は分かってくれる人だな、言っても大丈夫だな、というのをすごく観察している。
 
といったようなことです。
 
あなたのままで大丈夫だよ、という姿勢がとても大切なのが、ひしひしと伝わってきました。
 
このセミナーでの勉強を活かし、誰もが自分らしく生きていけるよう、引き続きお手伝いできればと思っています。