居場所づくり20年超えの達人に聞く。本当の居場所とは
昨日は、国立市公民館・NHK学園高等学校共催のワークショップ『子どもの育ち・若者の自立を支える「つながり」ー協働のためのラウンドテーブルー』に参加してきました。
講師は、NPOれんげ舎 代表理事の長田英史さん。子どもの居場所づくりを大学時代から続け、その経験から得た「場づくり」のノウハウをワークショップなどで伝えていらっしゃいます。
参加者はスタッフの方も含め50名ほど。会場がほどよく埋まるくらいでした!
そんなメンバーが6つのグループに散らばり、ワールドカフェ形式で「子どもと若者」について話をしていきました。
- 子どもの育ち、若者の自立についていいなと思う活動はどんなものか
- ここがこうだったら(サポート、アイテム、アイデアなど)は?
- そのためにあなたができることは?
このような問いについて答えていく形で、建設的に楽しい雰囲気で進んでいきました。
最後には各グループから発表があり、それぞれのグループで出た内容を全体でシェアする時間もありました。
個人的なまとめとしては、
- 必要とされているのは、今日みたいな当事者も参加できるようなハードルの高くない場
- いろんな活動をしている団体がいっぱいあるのに必要なところに届いていない。やはり情報発信、情報共有が大切
- できることとしては、いきなり全部の団体をつなげるのは難しいので、似た団体だけ3、4つずつくらいから連携していってもいい。また、今日知った団体のウェブサイトを見に行き、Facebookページがあればいいね!をする。
こんな感じでしょうか。
まだまだ知らない国立市や周辺地域の団体の方に出会え、思いを共有でき、とても有意義な時間でした!
中でも、一番印象に残ったのは、講師の長田さんの以下の言葉です。
どんな人にとっても居心地のいい居場所は作れない。いろんな居場所があって、自分に合うところに行けるようにするのがいい。
上記に関連するが、万能性を求めると、支援する側が燃え尽きてしまって続かない。
居場所は建物ありきではない。「場」である。つまり人間関係。やっている人たちで本音で語れているか、ということ。
場づくりは、自分の中から出てくる。どんな地位でも今すぐできる。自分は本当はどう思っているか探るだけでもばづくり。就活生支援施設の現場で、キャリアカウンセラーの有資格者でもビジョンや価値観が共有できていないと、なかなか難しいなぁ、と思ったことがあり、すごく腑に落ちたのでした。
ただ、支援者側の意見共有に関しては、労働条件があまりにもひどいと、何言ってるのよ!みたいなことになってしまうので、気をつけなくてはいけないと思います。ハローワークを始めとした相談員さんはほとんど非正規労働者で、官製ワーキングプアとも言われていますからね。
参考:ハーズバーグの衛生要因
最後に、当日知った団体をご紹介しておきます。みなさん、ウェブサイトを見に行ってくださいね!
社会福祉法人 多摩棕櫚亭協会 http://www.shuro.jp
NPO小金井子ども遊パーク
こすもす・だれでも食堂
https://www.facebook.com/こすもすだれでも食堂-1833271850235064/