大手サービス業VS.中小製造業 離職率が低いのはどっち?
就活生のみなさんと話していると、「安定してる会社に入りたい」という言葉がよく出てきます。大変な就活を乗り越えて入った会社に長く勤めたいというのは自然な気持ち。よく分かります。
でも、「長く勤められる」かはどう判断しますか?
さて、ここでクイズです。
Q: 大手サービス業と中小製造業。離職率が低いのはどちらでしょう?
A: 中小製造業です!
意外ですよね?大手=安定。長く勤められそう。そんなイメージですから。
では、詳しくみていきましょう。
従業員別離職率
従業員規模が小さいほど、離職率は高い。5人未満では59.0%ですが、1000人以上では23.6%。
表1:従業員規模別
業界別離職率
産業別では、一番低いのは「製造業」の18.7%。高いのは「教育、学習支援業」の47.3%、「医療、福祉」の38.4%、「小売業」の37.5%、「サービス業」36.4%(その他は除く)。
表2:業界別
これらのデータから、大手でサービス業だと、中小の製造業より離職率が高いことが読み取れます。
では、就活生のみなさんは、長く勤められそうな企業にちゃんと就職しているでしょうか?
それが、そうでもないのです。表2を見ていただけるとわかるように、今年(2016年)の春に卒業した方が就職したのは、「卸売業、小売業」16.1%、「医療、福祉」12.7%と離職率の高い業界が上位に来ています。
ぜひ、「安定してる会社に入りたい」方は、離職率の低い業界を見てみてくださいね。表1にある従業員規模別の求人倍率も参考に、業界大手ばかり狙わないで賢く進めましょう!
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