就活保健室の日記

就活保健室に来たあとは、最初の一歩がふみだせる。 そしてはたらくことを考えること、実際にはたらくことが楽しい、元気になる。 そんな状態を目指しています。日々感じていること、若者と仕事に関する情報など。

【就活】アルバイト経験が一社しか無いのはダメなのか?

就活生の間では都市伝説のようにいろんな噂が回っています。

 
例えば、「学生時代に頑張ったことは必ず数字を入れなければダメ」や、「女子学生の前髪は必ず横に流してピンで留めなくてはいけない」、など。
 

アルバイトの定番質問

就活生からの質問には、アルバイトについても多いです。
 
f:id:guruguru1971:20161111210437p:image
 
「アルバイトの話は就活ではしない方がいいんですよね?」や、「アルバイトをしていましたが、短期なのでアピールにならないですよね?」など。
 
いずれも答えはNO!
 
アルバイトの話は、面接で話してももちろんOKだし、短期でも大丈夫。
 
 
アルバイトの話はNG、というのは、なぜか学校で聞いてくる方が多いです。学生の本分は学業だから、という理由のようなのですが…。
 
それはそうですが、アルバイトの現場は、会社の一部。ビジネスを経験しているんです。見方によっては、インターンより中身が濃い。あなたの働きが業績にどう貢献しているか、社員とアルバイトの役割の違いは何かなど、いろいろ考えていれば、ですが。
 
また、短期はNGと思っている方に、どれくらいやっていたか聞いてみると、「3ヶ月」、「半年」なんて答えが返ってくるんです。いえいえ、十分な長さですよ!やめた理由がちゃんと言えればいいだけだし、それだけの期間があれば何かしらできるようになっているはず。
 

長期アルバイトはアピールにならない?

 
これらの質問は何度も聞いていましたが、先日、初めてこんな質問を受けました。
 
一社で長くやっているアルバイトは就活で評価されないと先輩から聞きました。新しいアルバイトをした方がいいですか?
 
就活重視のアルバイトが、ここまで来たのか〜、と思いましたが、気を取り直して?!先輩はどう言っていたのか、詳しく聞いてみました。
 
「ある会社の面接で、4年間同じところでアルバイトを続けていると言うと、なぜ冒険しないの?と聞かれた。一社を長く勤めていても評価されないみたい。だから他のバイトもやった方がいいよ」。そんな風に言われたのだそう。
 
こちらの質問は、YESでありNO。
 
面接官の意図が、この質問だけだとわかりかねますから。
 
冒険しないんだね〜、と聞いて、その学生の価値観を掘り下げようとしてるだけかもしれないですし、学生の伝え方がただ楽だから長く続いてる。あまりアピールに聞こえなかった、と、ちょっと不満に思っての一言だったのかもしれません。
 
なぜそのアルバイトを始めたの?なぜ長く続いてるの?なぜ辞めたの?など、面接では聞かれますが、長いからいい、短いからいい、というのはありません。
 
始めたのにも、続けているのにも、辞めたのにも、何かしら理由があるはずです。それを聞いて、面接官は、あなたの価値観や性格を確かめようとしているんですよ。だから、自分の言葉で理由を伝えましょう!
 

まとめ

 
アルバイト経験は就活のアピールになる。長短は関係ない。なぜそのアルバイトをしたのか、そこで何を学んだのかを自分の言葉で話すこと。それでOKです!
 
みなさんひとりひとりが自分らしい進路、しごとが選べるよう就活保健室は応援しています!!新卒、転職、既卒、留学帰り。大学への進路をどうするか、などなど。相談したい方は、こちらからご連絡ください。費用は無料です!
 

大手サービス業VS.中小製造業 離職率が低いのはどっち?

就活生のみなさんと話していると、「安定してる会社に入りたい」という言葉がよく出てきます。大変な就活を乗り越えて入った会社に長く勤めたいというのは自然な気持ち。よく分かります。

 
でも、「長く勤められる」かはどう判断しますか?
 
さて、ここでクイズです。
 
Q: 大手サービス業と中小製造業。離職率が低いのはどちらでしょう?
 
  
A: 中小製造業です!
 
 
意外ですよね?大手=安定。長く勤められそう。そんなイメージですから。
 
では、詳しくみていきましょう。
 

従業員別離職率

従業員規模が小さいほど、離職率は高い。5人未満では59.0%ですが、1000人以上では23.6%。
 
表1:従業員規模別

f:id:guruguru1971:20161109010840p:plain

厚生労働省 新規学卒者の離職状況(平成25年3月卒業者の状況)、第33回ワークス大卒求人倍率調査(2017卒)より作成
 

業界別離職率

 産業別では、一番低いのは「製造業」の18.7%。高いのは「教育、学習支援業」の47.3%、「医療、福祉」の38.4%、「小売業」の37.5%、「サービス業」36.4%(その他は除く)。
 
表2:業界別

f:id:guruguru1971:20161109011637p:plain

 文部科学省 平成28年度学校基本調査、厚生労働省 新規学卒者の離職状況(平成25年3月卒業者の状況)より作成

 

これらのデータから、大手でサービス業だと、中小の製造業より離職率が高いことが読み取れます。

 

では、就活生のみなさんは、長く勤められそうな企業にちゃんと就職しているでしょうか?

 

それが、そうでもないのです。表2を見ていただけるとわかるように、今年(2016年)の春に卒業した方が就職したのは、「卸売業、小売業」16.1%、「医療、福祉」12.7%と離職率の高い業界が上位に来ています。

 

ぜひ、「安定してる会社に入りたい」方は、離職率の低い業界を見てみてくださいね。表1にある従業員規模別の求人倍率も参考に、業界大手ばかり狙わないで賢く進めましょう!

 
一度しかない新卒での就活。みなさんが自分らしい就活ができるよう就活保健室は応援しています!!相談したい方は、こちらからご連絡ください。費用は無料です!

【栄養士専攻の方へ】栄養士≠給食受託会社。栄養士×海外の話が聞ける講演会(11/29)へのお誘い

大学で専門職になるコースを選択された方で、周りとは違う就活をするとなると、困難もいろいろあるようですね。  

 
例えば管理栄養士になるコースでは、みんなが国家試験を目指して猛勉強しますし、就職先としては給食受託会社や病院での栄養士職がほとんど。
 
f:id:guruguru1971:20161107121538j:image
 
また、音楽大学なら、音楽家になるか、音楽の先生になるか。
 
周りと一緒じゃない道を進む場合、栄養士だけど音楽をずっとやってきたけど総合職として企業に勤めたい。そう思っても、大学のキャリアセンターで得られる情報が少なかったり、学業と就活の両立が難しい中、みなさん頑張っていらっしゃいます。
 
就活保健室では、そんな方のお役に少しでも立ちたいと思っています。
 
勉強してきたことを活かして、もっと違う道がないかな?
 
そんな思いに応えるサポートです!
 
今日、ご紹介するイベントも、進路の選択肢を広げるキッカケになればと考えています。
 
代表の平岡がフィリピン留学時代に知り合った国際協力の分野で活躍する栄養士の方から、直接お話を聞ける会です。
 
普段は大学などでしか話をしないそうなので、ピン!と来た方は、ぜひお申し込みください!!
 
 

JICAボランティアセミナー

既存の枠にとらわれない広い視野を持つキッカケに
 
目的
青年海外協力隊は、ご自分の持っている技術・経験を活かし、開発途上国の人々のために活動をします。
まずは、あなたのこれまでの経験を思い出してみましょう。
仕事、スポーツ、勉強など、青年海外協力隊への参加のヒントは、あなた自身の中にあります。
 
栄養士の職種として2016年度秋募集の要請内容はこちらから
 
お申込み方法
以下の応募フォームからお申し込みください。
 
セミナー実施概要
プログラム:
1.JICAボランティア事業概要(20分)
2.ボランティア経験者による体験談(50分)
3.質疑応答・アンケート記入(20分)
日時:11月29日(火)19:00~21:00
場所:東京都中央区日本橋本町1-1- 8KDX新日本橋ビル3階 Eatreat株式会社
対象:海外での活動に興味を持っている方
参加費:無料
定員:先着20名
応募締切:11月24日(木)
【連絡先】
電話番号:03-6262- 6515(担当:松岡)
メールアドレス:media@eat-treat.co.jp
主催:独立行政法人 国際協力機構(JICA))
協力:Eatreat株式会社


 
就活保健室では、あなたらしい就活やキャリア作りをサポートしています!!
 
 
 

どうする?英語のスキルアップ。TOEIC300点台だけど仕事で英語が必要な場合

仕事で必要なスキルや資格はいろいろありますが、最近ニーズが高まっているのはなんといっても英語力ですね。

 
エントリーシートでも、資格とは別に語学力について記入させる欄があったり、選考時はできなくてもOKでも、入社までにスキルアップしておくように言われる企業もありますね。
 
先日もそんな相談がありました。
 
内定式後の人事面談でTOEICを300点台から500点にするよう言われたG君。TOEIC初心者向けの単語帳や文法書で自分なりに勉強はしようとしたものの、分からなすぎて挫折しそうになったそう。
 
文法書をお持ちだったので見せていただきましたが、今のG君には難し過ぎるものでした。
 
G君が担当する空港で機内食などを運ぶ仕事では、そのテキストにあるような長文はあまり必要なさそう。むしろ短文で意思疎通ができるほうが大事。外国の航空会社とのやりとりがあるそうですから。
 
今日あった出来事を中学校レベルの英語で書いてみようとアドバイスしたら、やってみます、とのこと。
 
あとは、オンライン英会話や短期の語学留学で英語を話すのに慣れるのもオススメ。
 
オンライン英会話なら1ヶ月数千円で毎日20分程度話せますし、語学留学も近場のフィリピンなら毎日マンツーマンの授業を受けても1ヶ月10数万円。
 
以下のサイトが、それぞれオススメ。情報を調べてどんどん動きましょう!
 
f:id:guruguru1971:20161103102803j:image
 
 
 
語学はあくまでもツール。必要ならやるしかないですから。
 
ちなみに、私は高校時代にアメリカ留学、大人になってからフィリピン語学留学、オンライン英会話の経験もあるので、詳しく聞きたい方はご連絡ください。お話しましょう。

【まちづくりをしてきた学生向け】第2回 お仕事サロンを開催しました

10月最終日の今日、大学の地域交流センターでコーディネーターをされている本野直子さんと一緒に「お仕事サロン」を開催しました。

 

 前回と違って今回は少人数でこじんまりと立川の駅近オシャレカフェで行いましたよ。
 
参加者は、まちづくりサークルで活動している学生さん3名(3年生2名、2年生1名)と社会人一年目の彼らの先輩でした。
 
やはりテーマは、「まちづくりと就活をどう結びつけるか」でした。
 
その先輩は、生まれ育った地域への愛着があり、地元を地盤とする金融機関の営業職に就きました。就活中にその企業の素晴らしい人物と出会い、それが一番の決め手になったそうです。
 
2年生のお二人はそんな先輩の話を熱心に聞き入っていました。
 
本野さんと私は年の功で?!、知っている事例が多数あるので、そんなことを中心にお話ししました。まちづくり、しごと、就活、キャリアなどについて考えてもらうヒントになったかな?
 
一番伝えたかったことは、以下の通り♪
 
  • 自分を過小評価しない
  • 「若さ」は労働市場では高く評価されている
  • 今知っている仕事や働き方はほんの一部だから、視野を広げてほしい
  • そのためにツテを使ってどんどん人に会ってほしい
 
こんなことを熱く語りました♪
 
学生時代にまちづくりを一生懸命やった方は、仕事でもまちづくりに関わりたいと思う方が多いですね。でも、ナビサイトで検索するといった一般的な就活スタイルではそういった仕事が見つけにくいです。
 
じゃ、どうするか?足を使った就活を行ないましょう!
 
  • 今までのまちづくり活動で作った人脈を使っていろんな人にどんどん会いに行く
  • 議会を傍聴する、議員さんに話を聞く
  • キャリアセンターでOBOGを調べ、会いに行く
  • 地域に根ざした気になる会社があれば、会ってもらえるか聞いてみる
 
「就活しているのでお話したいのですが…」ってマジックワード!この一言を出せば、結構会ってもらえるものですよ。使わなきゃ損!
 
一人会えば、じゃ、次はこの人に会ったら?、話を聞いてみたら?なんて、どんどんいろんな人に会えるはず。そして世の中にいろんな仕事、いろんな働き方があることがわかってくると思いますよ!
 

 そして、まちづくりに興味のある方におススメの本はこちら。

まちづくりの仕事ガイドブック:まちの未来をつくる63の働き方

まちづくりの仕事ガイドブック:まちの未来をつくる63の働き方

 

 この本に載っている方に連絡を取ってみてもいいかもしれませんね!

 
一度しかない新卒での就活。みなさんが自分らしい就活ができるよう就活保健室は応援しています!!相談したい方は、こちらからご連絡ください。費用は無料です!
 
 
f:id:guruguru1971:20161101234319j:image
お話したカフェ。ステキでしょ。
  

【レポート】子どもの育ち・若者の自立を支える「つながり」—「協同」のためのラウンドテーブル— 第2回 国立市での試み

以前、ブログでも紹介した国立市公民館とNHK学園高等学校主催の子どもや若者支援の関係者がつながろうという試み。10月28日にありました第2回の会合に参加しましたので、簡単に報告いたします。

shukatsu-hokenshitsu.hatenablog.com


ファシリテーターは前回から引き続き、「場づくり」の長田さん。そして国立市公民館とNHK学園の担当の方、そして参加者のみなさん。金曜日の夜だというのに30名もの人が集まりました。

 

出席者のバッククラウンドは本当に多種多様。市役所職員、児童館や小学校勤務の方、スクールソーシャルワーカー精神障害者支援施設職員、民生委員、引きこもりの方の就労支援をしている方、子どもや様々な方の居場所づくりや学習支援をしている方、NHK学園卒業生、NHK学園の生徒の保護者、そして関心のある市民など。

 

年齢は20代後半から80代まで。国立市在住、勤務の方が8割、残り2割か近隣にお住まいの方でした。

 

まず、1人ずつ自己紹介をしていったのですが、みなさん伝えたいことがたくさんあるのでしょう!ここで1時間くらい費やしました(お互いのことを知るためには、ある程度は必要ですね)。

 

その後、長田さんがみなさんから出たキーワード、そして前回のアンケートから出たものも合わせて、ざっくりまとめてくださいました。

 

  • 学びたい
  • 学びを共有したい
  • 知り合いたい
  • 経験、リソース不足。つながらないと対応できない
  • プレイヤーはいるけどつながりがない
  • 知見の集積したい
  • 何が必要か分かれば自前のリソースが活用できるのに
  • つながり(ただつながるだけでなく、質、気持ちが大事)
  • ゆるいワークショップ、複数回でつながりが持てるもの
  • 専門性、リソースを活かす

 

それに対して議論を進めていったのですが、個人的に印象に残った発言は、以下の通りです。

 

実際それぞれの現場で日々、子どもたちと向き合っていて、みなさん課題が見えてきているというが、それについて聞きたい。個人的なことでもいいし、組織としての課題でもいい。

 

行政や学校は、どことどんな風に結びつきたいのか。どこができてどこは民間に任せたいのかが見えてこない。

 

制度は全てカバーしきれない。できないところを民間がやる。それはトレードオフ

 

「ゆるーく=様々な立場の人を受け入れる」と「ダイレクトな成果」は両立しない。調節するだけのもの。問題ではない。

 

せっかく集まった子どもや若者の育ちに関心のある人たちの思いを形にするため、長田さんのアドバイスもあり、地味な(これがキモなんだそう!)定例会とプロジェクトベースでイベントを実施していくことになりました。

 

最後にそれぞれの活動のチラシも交換し合いましたが、就活保健室のリーフレットも公民館とNHK学園に置いていただけるようで感謝しています!

 

また、何名かの方とは直接立ち話で意見交換もでき、大変有意義な時間になりました。

 

国立市の若者の現状をまず把握するために、この会に積極的に関わっていきたいと思っております。みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

 
f:id:guruguru1971:20161031073117j:image
いただいた貴重なチラシたち!
 
 

インターンシップに申し込みしたら、いきなり選考会になってしまった場合の3つの対処法

学園祭で忙しくしているみなさんも、それが終われば、秋・冬のインターンシップですね!

 
f:id:guruguru1971:20161028073059j:image
 
 
みなさん、参加のための準備、心構えはできていますか?

最近のインターンシップは、エントリーシートが無く、サイトをクリックするだけで参加できてしまうものや、応募者多数の時は選考があります、というタイプが多いようです。

だからといって油断は禁物!

急に「選考を行うことになりました。ご希望の日時をお知らせください」と連絡が来たらどうしますか?

何をしておけばいいの?当日何か聞かれるのかな?など疑問が出てきて焦ってしまうかもしれません。

そんな方は、最低限次の3つのことをやってみてください!

1.自己PRを準備
→当日はアンケートと称してプチエントリーシートのようなものを書かされることがあります。自己PRや学生時代に頑張ったこと、インターンシップへの志望動機など一通り用意しておきましょう。

2.身だしなみ、マナーをひととおチェック
→当日は企業の方にオフィス内でお会いするわけです。オフィスにふさわしい外見にしておきましょう。身だしなみ、マナーができているだけで、企業の方によく思っていただけるわけですから、やらなきゃ損ですね。

3.用意したものを話せるように
→当日、もしかしたらプチ面接があるかもしれません。「自己紹介と自己PRをしてみてください」と急に振られても答えられるように、念のため1.で用意した内容を言えるようにしましょう。

取り急ぎ、最低限3つ挙げましたが、何を準備したらいいかな?と迷ったら、「そもそも」に戻ってみてください。

そもそも私はなぜインターンシップに参加するの?
→この企業の本選考を有利に進めたいから?それとも、業界研究のため?

そもそも企業はなぜインターシップを開催するの?
→就活生と接点を持ち、自社がほしい人材を本選考に促すため?それとも社会貢献?

こういったことを丁寧に見ていくと、やるべきことがわかってくるはずです。

具体的にもっとやり方を聞きたい方は、ぜひ就活保健室にご連絡ください!